こんにちは!今回も中学校の社会で勉強する「 第一次世界大戦 」について解説していきます!

「分かりやすく解説」シリーズは、一度授業は受けたけれどいまいち理解できていない人、テストの点数に伸び悩んでいる人にオススメです。

前回は 第一次世界大戦 の“特徴”を解説しました。今回は第一次世界大戦の終わりまでを“転換ポイント”ごとに解説します。

前回の解説はこちらから→ 中学校の社会を分かりやすく解説してみた〜第一次世界大戦 特徴編〜

特徴と転換ポイントって同じじゃない?と感じた方もいらっしゃるかとは思います。その場合、前回の解説と今回の解説では、それぞれ次のことが学ぶことができるとご認識ください。

<前回の解説>

 第一次世界大戦の特徴 → 「過去の戦争との違い」を学ぶ

<今回の解説> 

第一次世界大戦 の転換ポイント → 「戦争の結果に大きく関わった出来事」を学ぶ

それでは、転換ポイントの解説に入っていきましょう。

ポイント① ロシアの戦争離脱

第一次世界大戦 の特徴のひとつとして、「総力戦」をあげました。「総力戦」は戦争に参加している国の国民生活を食事や労働の面で大きく制限することとなり、多くの国民を苦しめました。

ロシアもそのような国の一つでした。特にロシアは近代化が進んでいなかったため、物資の輸送が滞ってしまうなど、総力戦に準備するシステムができていませんでした。

このような状況を受け、第一次世界大戦開始から3年後の1917年にストライキ*デモ*が行われ、多くの労働者が参加しました。

*ストライキ→悪い状況の改善を要求するために、労働者が集団で働くことをやめること(仕事をおサボり)

*デモ→目的を達成するために、人々が集団で集まり、団結力を示すこと

このストライキ・デモ行進では、「食糧の確保」「 第一次世界大戦 の停止」が求められました。

「戦争のせいで国民が苦しめられている、だから戦争をやめるべきだ」

この思いでデモはロシア各地に広がり、革命が進められました。

一時は、臨時政府ソヴィエト(革命を指導する組織)の二つの強い組織が存在する状況になりましたが、戦争停止を求めていたソヴィエトによって臨時政府は倒されました。

そしてついに、1918年3月にロシアはドイツと単独で「ブレスト・リトフスク条約」を結び、第一次世界大戦から途中離脱しました。

ロシア国内の革命によって、ドイツはロシアとの戦いに使っていた戦力をフランスらとの戦いに回すことができました。しかしその一方で、ロシアでの革命に影響され、ドイツ国内でも反乱・革命が起きることにも繋がりました。

ポイント② アメリカの戦争参加

ロシアが離脱に動いた一方で、アメリカは第一次世界大戦に参加することになりました。

この時点で、 第一次世界大戦 はヨーロッパを中心とした戦争だからアメリカは関係ないのではないか?と思った方もいるかもしれません。実は、戦争中にドイツが行った作戦がきっかけとなり、アメリカが戦争参加に動き始めました。

ドイツが行っていた作戦は「無制限潜水艦作戦」です。この作戦は、ドイツが指定した海域を通った船は無警告で攻撃するといった内容でした。

1915年にドイツはイギリス客船を撃沈します。その船にはアメリカ人も多く乗っていたため、アメリカ世論は反ドイツ感情が高まりました。

そして、この事件をきっかけとしてアメリカは1917年にドイツへ宣戦布告をし、第一次世界大戦に参加しました。

長期化した戦争だったため、連合国側の士気は下がりつつあり、フランス軍・イギリス軍ともにかなり疲れ切った状態でした。そんな状況下でのアメリカの戦争参加は士気を再び高め、戦争の流れを大きく変えました。

そしてついに、1918年にはドイツが降伏し、 第一次世界大戦 は終了しました。

まとめ

ここまで 第一次世界大戦 の転換ポイントを解説してきました。

抑えるべきポイントは2つです。

① ロシアの戦争離脱

② アメリカの戦争参加

このように第一次世界大戦は、ロシアの社会主義国家への転換、アメリカの世界で最も影響ある地位への転換となるきかっかけになったことが理解できます。

歴史は暗記モノだから苦手と感じる方がいるかもしれませんが、一つの出来事は必ず別の出来事に派生または影響を与えています。ぜひ、そのことを念頭に歴史を学んでいきましょう。

ソヨギでは他にも勉強の役に立つ記事を載せています!!

このシリーズの第一弾はこちらから→ 第一次世界大戦 背景編

第二弾はこちらから→ 第一次世界大戦 特徴編

気になった方はぜひご覧ください!!