こんにちは!今回は中学校の社会で勉強する「古代の 文明 」について解説していきます!
「分かりやすく解説」シリーズは、一度授業は受けたけれどいまいち理解できていない人、テストの点数に伸び悩んでいる人にオススメです。
今回のテーマである「古代の文明」について解説をしていきましょう。
まず、「 文明 」って何なんだろうと思った方もいるのではないでしょうか。「 文明 」を簡単に言うと、「今までより生活を豊かにするモノの集まり」です。
現在、私たちがごく普通に使っているスマートフォンも文明の一つと言えます。スマートフォンを使うことで紙地図を持ち歩く必要はなくなったし、近くの公衆電話を探して電話をかける必要もなくなりました。
このように以前からの生活をより豊かにするモノの集まりが文明と考えてください。
大昔の文明はスマートフォンほど生活を豊かにするものではないかもしれませんが、農業が発達したことをきっかけに、狩りをして生活していた頃よりも豊かになりました。
それでは、大昔の文明について解説をしていきましょう。
大昔の文明の中でも地域ごとに特徴があり、大きいものは4つあります。そして、それらを「四大文明」と言います。
① 中国 文明
発生の時期:1万年ほど前
発生の場所:黄河流域と長江流域
文明の特徴:農耕文明(あわ・ひえの栽培、稲作など)、甲骨文字
人類最古の文明と考えられているのが「中国文明」です。
中国の二つの川「黄河」「長江」を中心として、文明が発達していきました。
また、紀元前1600年ごろには「殷」という王朝が黄河流域で誕生し、青銅器や甲骨文字を使用していました。
殷王朝は当時、占いで政治を行っていました。その占いでは亀の甲羅に文字を書き込み、その甲羅がどのようにひび割れるかによって結果を決めていました。
② メソポタミア 文明
発生の時期:紀元前3000年ごろ
発生の場所:メソポタミア地方(ティグリス川とユーフラテス川流域)
文明の特徴:くさび形文字、60進法、太陰暦、七曜制、ハンムラビ法典など
「メソポタミア」という名前はティグリス川とユーフラテス川の周辺を指す地域名です。また、メソポタミアは「肥沃な三日月帯」と呼ばれる恵まれた土地でした。
また、「くさび形文字」を使用していました。
また、「目には目を、歯には歯を」という言葉が有名なハンムラビ法典もメソポタミア文明の一つです。
③ エジプト文明
発生の時期:紀元前3000年ごろ
発生の場所:ナイル川流域
文明の特徴:ピラミッド、太陽暦、象形文字、天文学、測量学など
「エジプトはナイルのたまもの」という言葉を知っていますか?
この言葉は、エジプトがナイル川の運ぶ栄養豊かな土によって、肥沃な土壌が形成され、文明が開化したことを指します。
その言葉通り、エジプト文明はナイル川流域で繁栄しました。
エジプトと言えばピラミッドが有名ですが、ピラミッドもエジプト文明の一つです。
また、エジプト文明では象形文字が使われ、そのなかにはヒエログリフという文字もあります。
④ インダス文明
発生の時期:紀元前2500年ごろ
発生の場所:インダス川流域
文明の特徴:インダス文字、れんが都市(モヘンジョダロが有名)
インダス文明は都市遺跡なども発見されていることから、非常に近代的な文明と言われています。
その中でもとくに有名な遺跡が「モヘンジョダロ」です。
しかしながら、インダス文字はいまだ解読されておらず、謎が多い文明とも言えます。
まとめ
ここまで4つの文明を説明してきました。ここまでの説明でそれぞれの文明の共通点に気づきましたでしょうか。
- 川があること
土の文明も近くに川があり、その川から得られる恵みをもとに文明が発展していきました。今でこそどのような場所でも文明は発達しているかもしれませんが、水がたくさん得られる川というのは昔の人々にとっては大切な恵みだったんですね。
- 文字を使用していたこと
どの文明もそれぞれの文字を使用していました。文明が発達するにつれて、商売・法律など「何があったかを記録する」ことが大切になってきました。そのため、どの文明でも文字を使用していたんです。
本日説明した文明以外にもいくつか文明はありますが、大きな4大文明から「文明の共通点」をぜひ覚えておいてください。
それでは本日の解説はここまでです。
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→ 中学校の社会を分かりやすく解説してみた 〜人類の誕生編〜
また次回もお楽しみに!