こんにちは!今回も中学校の社会で勉強する「 第一次世界大戦 」について解説していきます!
「分かりやすく解説」シリーズは、一度授業は受けたけれどいまいち理解できていない人、テストの点数に伸び悩んでいる人にオススメです。
前回は第一次世界大戦が開戦するまでの背景を解説しました。今回は第一次世界大戦の特徴を各ポイントごとに解説します。
前回の記事はこちらから→ 第一次世界大戦 背景編
ポイント① 同盟国と連合国
始めに、第一次世界大戦の対立構図について解説します。
前回の記事で解説したように、サラエボ事件をきっかけに第一次世界大戦は始まりました。
オーストリアがセルビアに宣戦布告(戦争を申し込むこと)、「三国同盟」や「三国協商」の解説に登場した国々が「同盟国」側と「連合国」側に分かれ、 第一次世界大戦 は始まりました。
ここでまずは、三国同盟や三国協商のどの国が「同盟国」あるいは「連合国」になったのかを図で見てみましょう。
オーストリア・ドイツ(三国同盟) → 同盟国
ロシア・フランス・イギリス(三国協商) → 連合国
この図を見て、「あれ、イタリアって三国同盟にいたよね?同盟国じゃないの?」って思った方もいるのではないでしょうか。
実は、イタリアは連合国として戦争に参加することになります。
なぜなら、イタリアは領土をめぐってオーストリアと対立していたからです。
三国同盟の国だから同盟国だとかんちがいしてしまいそうですよね。第一次世界大戦時のイタリアの動きには注意が必要です。
また一方で、日本も 第一次世界大戦 に参戦することになりました。それはイギリスと日英同盟を結んでいたためです。そのため、日本は連合国側として戦争に参加しました。
第一次世界大戦時に日本がどのような動きをしていたかは、また別の記事で解説をしたいと思います。
ここで改めて各国の参戦状況を図で見てみましょう。
近代以降の戦争は多くの国が戦争に参加することになるため、理解が難しくなります。そのような時はどのように国同士が揉めているか、ケンカしているかを書き出し、その関係になった「理由やきっかけ」を横に記すと理解がしやすくなります。
ポイント② 総力戦
ポイント①では、”各国がどのように分かれて戦うことになったのか”を解説しました。
ここでは各国が”どのような戦い方をしたのか”を解説します。戦争中の戦い方という面でも、第一次世界大戦はそれまでの戦争とは全く新しいものでした。
第一次世界大戦の戦い方は「総力戦」です。「総力戦」とは国民、資源、お金などの国が持つすべての力を総動員して戦うことを意味します。
では、なぜ総力戦で戦わないといけなくなったのでしょうか。それは、第一次世界大戦中に新兵器が登場したためです。
新たに登場した新兵器をいくつか挙げてみましょう。
機関銃:短い間隔で何発も打つことができ、敵の動きを封じることができる(塹壕が生まれたきっかけの一つ)
毒ガス:風の力を利用して、離れた場所の敵国死傷者を増やすことができる
潜水艦:敵国に出入りする船を攻撃することができる
飛行機:空から敵国の状況を偵察することができる
戦 車:塹壕によってデコボコとなった道も難なく進むことができる
それまでの戦争とは異なった新たな兵器の登場により、戦争がより長くなり、それらの新兵器の生産のために女性を含んだ全国民の力を戦争に向かわす必要がありました。
そのため、各国は国民、資源、お金をすべて戦争につぎ込んでいくことになりました。
まとめ
ここまで第一次世界大戦の特徴を解説してきました。
抑えるべきポイントは2つです。
① 同盟国と連合国
② 総力戦
第一次世界大戦の特徴を理解することで、それまでの戦争とのターニングポイントとなった理由を知ることができます。
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